25歳の僕の歩み

このブログは、私が25歳の時にmixiに書いた日記を改めて読み返し、多少加筆訂正したものです。ご一読頂ければ幸いです。 南無阿弥陀仏

 華光 仏の子供大会 初日

2011, 8, 28

ひさびさの日記になりました。今回からは、8月の5~8日にあった浄土真宗 華光会の「仏の子供大会」について、僕が感じたところや覚えているところを書いてみたいと思います。

「華光 仏の子供大会」については、僕にとってとても濃い出来事だったので、書きたいなぁと思いつつ、うまくまとまらなくって放置するというのを何回か繰り返していました。ただまぁ、あまりまとめようと肩肘張ってもしょうがないかと思い、思うままに、とにかく書いてみようと思います。

 

さてさて、そして今回はその初日についてです。

今年の子供大会は、三重県伊勢市にある「海ぼうず」という宿泊施設で行われました。「海ぼうず」は、廃校になった小学校の建物を再利用した施設で、地域の方々が協力し合って運営している施設でした。建物の中には、いろんなところに小学校の面影が残っており、どこか懐かしさのようなものを感じさせる、温かい施設でした。

今回は、27人の子供たちが参加してくれました。ちなみに、対象としているのは小学3年~中学3年までです。そして、その子供たちは4つの班に分かれます。子供大会では、班に分かれて様々な活動を行っていくのですが、がんばっている班には「旗」がもらえます。そして、最後に旗の数が一番多い班には、優勝ということで、トロフィーと班員全員にメダルがもらえます。

そして、僕は今年、「班評価」を担当させてもらいました。班評価とは、旗をどの班に渡すのかを決める役です。僕は班評価をするのは初めてだったので、具体的にどう進めていくのか最初はほとんど分かっていませんでしたが、子供たちの姿をしっかりとみさせてもらおうと思い、少し楽しみにしていました。

 

さて、そしていよいよ仏の子供大会が始まりました。

まだ始まったばかりで、そわそわとしている子供たち。簡単なオリエンテーションの後、お勤め(らいはいのうた)をして、ご法話に入ります。

ここからは、ご法話の内容を僕の聞かせてもらったところで書いてみようと思います。

 

さてみなさん。今年も仏の子供大会がいよいよ始まりました。今年のテーマはなんでしたか?(「仏の子供大会」は、毎年テーマがあります。そして、ご法話もある程度そのテーマにそって考えられています。)

今年のテーマは、「心の勉強」です。では、「心の勉強」っていったいどんな勉強なんでしょうか。勉強というと、国語や算数、体育や音楽などいろんなものがあります。だけど、「心の勉強」というのは、ちょっと違います。国語や算数は学校で教えてもらえますが、実は「心の勉強」は学校の勉強とは違うんです。

それじゃあ、「心」っていったいなんなんでしょうか?どこにあるんでしょうか?心臓?頭?どんな形なんでしょうか?どんな色なんでしょうか?

それでは、自分の心を言葉にしてみましょう。この「心カード」に、今の自分の気持ちを書いてみましょう。例えば、うれしいなぁとか、楽しみだなぁとか、緊張しているなぁとか、腹が立つなぁとか、今の自分の気持ちを書いてみましょう。(「心カード」を配る)

さぁ、そして書き終わったら、隣の人と当てあいっこしてみましょう。

どうですか。隣の人の気持ちが、心が当たった人はいますか?

ほとんどいませんね。他人の気持ちを当てることは、とても難しいことですね。

それじゃあ、自分の気持ちはどうですか?自分の心はどうですか?自分の心がどんな心か、分かりますか?

そして、仏の子供大会では、この心を仏さまに教えてもらいます。自分で自分の心を見るのではなくって、仏さまを鏡にして、自分の心を見ていきます。そのことを、分級(ぶんきゅう:学年ごとのグループに分かれた話しあい)やこれからのご法話の中で、しっかりと勉強していきましょう。

(おわり)

 

さて、そして次に分級に入ります。僕は小学校5年生と6年生の計7人のグループを担当させてもらいました。

まずは自己紹介。それぞれどんなことが聞いてみたいかと子供たちに尋ねると、「出身地」や「趣味」というのが出てきたので、それと合わせてさっきのご法話の時に書いた「心カード」の自分の今の気持ちを発表してもらいました。

出身地は京都や岐阜、そしてアメリカからきてくれた子もいました。その子は、ある程度は日本語をしゃべれるのですが、分からないところもちょくちょくあるようでした。また、ご法話の内容理解なども、なかなか難しそうで、僕としては、さてどうするかなぁと内心不安になっていました。

また、まだ子供大会が始まったばかりで緊張しているということもあってか、分級自体の雰囲気がとても静かで、なんとなくギクシャクした空気が漂っていました。

さらに、僕は子供大会で一人で分級を持たせてもらうのは今回が初めてだったということもあり、余計に不安になっていきました。ただ、今思うと、そういう僕の不安が言葉にしていなくても子供たちに伝わってしまっていたのかなぁと思います。

そして、そうこうしているうちに一回目の分級は終了しました。

 

分級の後は、入浴をしてから夕食。晩御飯は地元の名物「手こね寿司」の体験をさせていただいました。(出汁につけたカツオや大葉、ガリ胡麻などを混ぜ合わせたお寿司)材料を切って、手で混ぜるという簡単な作業ですが、班ごとに別れてやっていたので、一生懸命みんなをまとめようとしている班や、班長よりも副班長が手際よくやっている班などなど、班によって子供たちの動きもいろいろありました。

 

夕食の後は、「楽しみの夕べ」。これは、班対向のゲームの時間です。人間知恵の輪や、紙テープで班員をぎゅうぎゅうにして止めて、テープを切らないようにゴールまで進んでいくゲームや、班員一人一パーツずつ描く似顔絵作りなどをしました。(こんな説明じゃ、ぜんぜんどんなゲームか分からないかもしれませんね^^;笑)そして、大人たちもチームを作り、ワイワイギャーギャーと大いに盛り上がりました。

 

楽しみの夕べが終わると、子供たちは班会議の時間をとってから、就寝。(班会議では、班ごとに「うた」と「モットー」を話し合ったり、連絡事項、簡単な健康チェックなどをします。)

 

そして、スタッフの先生は反省会。その反省会で、今日一日の反省や、明日の役割分担や仕事の確認、また、班付きの先生(各班に一人ずつ付いている先生)たちの話しを聞きながら、旗をあげる班を考えていきます。

どこの班に旗をあげるか。また、各班をどのように評価してあげるか。これは、実際にやってみると、僕にとってはとても複雑で難しいことでした。(実は始まる前までは、なんとかなるだろうとたかをくくっていました)結局、反省会が終わった後、一人残ってやっていたら、経験豊富な先生が一人、付きあって下さり、お陰でなんとかそれなりにまとめることができました。

また、僕にとっては明日の分級がかなり不安になっていました。ただ、反省会で他の分級の話を聞かせてもらう中で、子供たちをリラックスさせるための時間をしっかりととることや、そのための工夫をいくつか教えていただきました。まだどうなるかは分からないけれど、とにかくやってみようと思いながら、明日に備えて、今日のところは眠ることにしました。

 

つづく